2020年09月28日

会社が税金を払うということ

当社は8月決算なので、決算数値が固まって課税所得が計算されると、法人税や事業税などを納めることになる。
今回の決算はコロナ禍の影響もあって厳しい結果になったが、私が会社の経理部門にいた30年ほど前のこと、
父に、利益(所得)が出るなら、(空調を取り替えるというような)節税対策を考えてみたらどうかと、生意気にも言ったことがある。
すると父からは意外な答えが返ってきた。
『お前の勤めている大会社なら、「これは売上、これは利益、これは税金・・」というようにあらかじめ計画を立て、実際に税金を払えるだろう。しかし、(アサ倉工業のような)中小企業は「締めてみてナンボ」の世界であり、必死にやって結果として利益が出たらやれやれと思って、税金をありがたく払うのだ目いっぱい走った後、払うべきを払うのであるから、狡い(こすい)ことを言うな』と父にしては珍しく語気を強めた。
社長になって、当社の創業期からの決算書類を見たが、確かに、赤字、黒字、赤字・・・と利益は不安定でよく持ちこたえられたと思ったことがある。
一介のサラリーマンが頭で考えたことと、体を張ったオヤジとは随分と感覚が異なった。コロナ禍で経済的なダメージが大きい状況下になってよけいに父の言ったことが理解できる(経営計画を立てる重要性とは別の話)。

別件で、定年間近のころ、社内で海外事業を分社化しようという話が持ち上がった。国内とは経営感覚が大きく違うので同じ組織体の中で意思決定を進めようとすると問題が多い・・というような背景からであるが、私は必死で反対した。国内なら便器1台売っても確実に利益が計算できるが、海外事業だけを取り出せば赤字事業である。全社の税務キャッシュフロー(税効果)からみれば、切り離すことによるメリットはない。
その時の経理担当は「繰越欠損があるので税金を払わなくて済む」とまで言い放った。
トップからの方針に協調しようと思ったのであろうか。中小企業では当期利益の後さらに税金を払うという資金繰りは大変悩ましく、繰越欠損は別立ての「納税準備預金」のようなものである。
さすがに分社化は実行されなかったが、町工場のオヤジになって、大企業とは感覚が異なることを、いろいろ思い出した次第であります。




 


2020年03月16日

オリンピック開催の可能性とコロナウイルス対策  

トランプ首相が無観客で開催するくらいなら、1年延期したらどうかと発言したが、安倍総理や小池東京都知事が、中止や無観客はあり得ないと表明した。今年の開催を中止と言おうものなら不届きものと一喝されそうな雰囲気があった。
だが、果たしてそうだろうか。
                                                                                   
 経済(損得)の影響
TOKYO開催が決定後、それに向けハード・サービスなどの投資が着々と進み、7月24日の開会式に向けた聖火リレーはもう始まっている。     
事業経営者の立場からみて、もし中止になれば損害は、想像を絶するものになるだろう。乾坤一擲の投資が回収できない影響は、株価下落、倒産増を招きかねず、泣きっ面に蜂が集団で襲って来るようなものだ。
                                                                                   
 開催したときの交通・物流事情の現実 
円滑な運営ができるように『東京都オリンピック・パラリンピック準備局』というサイトがあり、さらにクリックしていくと「2020TDM推進プロジェクト」が出てくる。(https://2020tdm.tokyo/index.html
TDMとは「交通需要マネジメント」のことで、自動車の効率的利用や公共交通への利用転換などによる道路交通の混雑緩和や、鉄道などの公共交通も含めた交通需要調整をする取組みであり、何月何日何時のどの道路、鉄道がどれくらい混むかといった精緻なシミュレーションの地図が現われ、時差通勤や渋滞を減らすなどの対策や協力を具体的に示している。
東京23区に1,000万人が住み、ただでさえラッシュアワーや渋滞が恒常化しているところに、海外から最大同数ほどの観光客、関係者が押し寄せるとすると、いくらオリンピックスタジアムや選手村を整えても円滑に運営できなければ意味がないので、こうした検討・準備が国家的プロジェクトとして行われるのは当然である。

 今のコロナウイルス対策との矛盾
イベント中止、不要な外出の自粛といった要請が行政から発信されている。
「クラスター」と呼ばれる集団感染防止に向けて休校にしたり、デイサービスも控えろなどと多少の副作用にも目をつぶれという案内である。
密室で換気が悪く隣同士の距離が取れないところは感染しやすいから控えるようにという情報提供があった割には、満員電車の危険度についてのアナウンスは遅かったような印象がある。 
オリンピック開催のGO/NOT GOを議論する上で、上述の極めて緻密なTDMの視点が開示されないのは不自然でもあり恣意的な匂いがする。
一方、世界的な感染が広がる中、WHOがパンデミックを宣言し、株価は急落し、 各国では思い切ったリスク対策が次々と打ち出されてきている。
                                         
 リスクマネジメントセオリー
リスク管理の基本は「最悪を想定し、優先順位(トリアージ)を判断して、取り返しのつかないリスクを回避すること」であり、準備したことが取越し苦労(空振り)に終わったら”よかったね”という世界である。 
クイーンエリザベス号への支援を自衛隊に依頼したとき、彼らはリスク管理の訓練が身についているので防護服に身を包んで行動したが、厚労省関連者は平時の服装で往来していて(感染した)とある番組で聞いたが、非常時での常識を持たない組織ならありそうなことだ。
アメリカ感染症研究所のファウチ所長は「大げさくらいでちょうどいい」といったが、いたずらに不安を煽るからといって事実を開示せず、それが元で対策が後手後手にまわる政府の見識のなさ(野党も同様か)で国民の犠牲(最悪感染死)を増やさないことを願っている。 
                                                                           

   上記から導かれること  
オリンピック、パラリンピックを目標に切磋琢磨してきた選手やその関係者にはお気の毒だが、予定通りに開催できるハズがないというのが常識的な結論ではないか。
経済的には大打撃だが、強引に開催へと中央突破したら、日本だけでなく世界的なクラスター感染をみすみすわかっていながらやったのかと医学的・人道的非難を免れまい。                                                                                                                                  

   損得のものさしからやさしさのものさしへ 
渋沢栄一は「論語と算盤」を拠り所として事業を進めたと述べているが、オリンピック・パラリンピックという平和やある程度のゆとりある社会を前提としたとしたスポーツとそのビジネスよりも新型コロナウイルス感染症の死者が6,000人を超えた現実とそこから想像できる弱者、貧困社会に向けて人として当たり前の優しさを優先するものさしを持つことが必要ではないだろうか。間違った踏み絵をして、取り返しのつかない後悔をしないよう望みたい。
           
 原点に帰れ
何十年も前に、父が私に瀬島龍三の講演カセットテープを渡してくれた。
青春を第2次大戦時に過ごした父にとって、陸軍参謀、シベリア抑留、伊藤忠商事会長という経歴を持った人の話に、感じるところが多かったと思う。
印象に残るのが、
先が見えない、そんなときこそ原点に帰ることだ。原点とは、守るべきを守り、攻めるべきを攻めることだ
という、戦略家に共通するキホン的な考え方を強調したところである。
政府もコップの中の嵐のような小さな議論に時間を割かず、瀬島龍三ならこの一点を死守したに違いないという原点をどっしりと示していただきたい。                                                        令和2年3月16日         


2019年02月05日

経営理念1 従業員の幸福(続き)

 ホームページを公開したばかりのころに以下のように経営理念1と補足説明を掲載しました。
 
アサ倉工業は、仕事を通して社会に貢献し、働く喜びを共有します。
当社は社員、パート合わせて十数人の会社です。
ここで働く人たちが一番の財産ですが、人生のゴールデンタイムを会社で過ごします。
せっかくですから、明るく、元気に、誠実に仕事にとり組み、社会に貢献し、働き甲斐を皆で共有し、一人ひとりが豊かで幸せな人生を築いていく。
アサ倉工業はそんな職場を提供していきたいと考えています。
<補足>       
当社の経営理念には、39年間の会社勤めのなかで学んだ影響が大きいのですが、従業員の幸せを経営理念の第一に掲げていただいた会社で働けたことはなんと幸福であったかと感謝の気持ちでいっぱいになります。
その気持ちを受け継いで、ここで一緒に働く仲間たちが、自らを主人公とし、仕事を通して生きがい、働き甲斐を持てるように、そして、経営努力の果実を分け合って、物心ともに豊かな人生を送っていただくことを願っております。
===    ここまで 前掲済み   ===
2014年(平成26年)2月に当社に入社し、その当日から社長をやることになって早いもので、満5年が経ちます。
入社して数ヵ月後に「経営理念」を作り、1年半後にはホームページを立ち上げ、社内外に向けて強い思いでこの「経営理念」を発信しました。
その第一に掲げたのが、冒頭の   
 
アサ倉工業は、仕事を通して社会に貢献し、働く喜びを共有します。
です。 
これまで、わがままを言いながら、よくぞ一緒にがんばってくれてありがとうと仲間の皆さんにしみじみ感謝申し上げるしだいですが、5年を一区切りとして、主に、ハード面から振り返って見ます。
 
就任1年目には、構内の事務所を強い地震に耐えられるように梁と柱に火打金物や筋交い、壁構造補強などやれるところ全てに実施しました。
建物自体は軽量鉄骨の軸構造で屋根も軽いので地震には強いはずですが、大工仕立の事務室は不安がありました。従業員の安全確保が何より重要な中、良い業者に出会って想定どおりの補強ができました。
 
2年目と4年目には、ものづくり補助金の制度を活用し、ベンチプレスで筋力を鍛えるような重い作業台の直断機を女性にも優しく、安全で精度の高い設備に変え、また、ハーフカット(底面部を少し残す)できる高精度で生産効率の高い自動裁断機も導入しました。新人のパートさんにも作業負荷が小さくて操作がラクな設備です。
 
3年目の春頃、展示会で屋根用の「遮熱塗料」があるのを見つけ、その夏を凌いだ後、晴天が続き、隣の住宅が日中窓を閉められる11月末に屋根の塗り替え工事をしました。
外側の屋根表面温度を最大20度、室内を同5度下げられる(カタログ表示)効果のおかげで昨夏は、命の危険と言われた異常な暑さを無事乗り越えることができました。
 
さらに、5年目の秋、トイレの会社に長く勤めた私にとって気になっていた和式トイレを、ようやく、洋式トイレにリフォームしました。
大勢の人が使うため、洋式に変える心理的な抵抗も少しはあったのですが、終日立ってプレス作業をするパートさんから、”膝が痛い"と言われたきっかけもあり、血圧が気になる従業員もいる中で、シャワートイレや暖房便座のついたトイレは皆さんにとても喜んでもらいました。
 
『人生のゴールデンタイムを会社で過ごす』なかで安全でより快適な職場環境にしていくのは経営者にとってもっとも重要な課題だと思います。
今後も引き続きしっかり取り組んでまいります。
 
仕事が終わってから、定年後になってから・・幸福を求めることもありましょうが元気に仕事をしている「今」にあってこそ幸せを感じたいものであります。
 
仕事を通して「幸せ」な人生を築く ことに関連して、
板橋 興宗 (いたばし こうしゅう )という曹洞宗の僧侶の本の中で「しあわせ」について印象深いおとぎ話があったので紹介させていただきます。
 
あるところに、一人の木こりさんがいました。
昔は電気のこぎりなどはありませんから・・
(中略)・・

何十年も毎日毎日のこぎりで木を切り倒していました。
あるとき、十メートルほど前方に世にも珍しい、美しい「けもの」が現れました。      
しかし、木こりさんが「あれっ」と見つめると、すぐに消えてしまうのです。
(中略)
その美しい「けもの」はその後も時々現れては、だんだんと近づいてくるようになりました。
しかし、木こりさんが、のこぎりを引く手を休めて見とれていると、またすぐに消えてしまうのです。 
(中略)
木こりさんは、とうとう「けもの」が現れても気にすることなく、ゴシゴシとのこぎりを引くようになりました。
そのようにして何日か過ぎ去ったある日、突然、その「けもの」が、のこぎりの上にのっかってほほ笑んだそうです。  
この美しいけものを「しあわせのけもの」と言うんだよ。
  
 以上
 


2018年10月04日

「ハイクの会」という不思議な仲間たち

30年ほど前に、ハイキング・山登り、坐禅、音楽ライブなどを行う会に入って数年間楽しく過ごしたことがあった。実に不思議なメンバーの集まりで、少なからず影響を受けた。
その「ハイクの会」から個人宅でグランドピアノとバイオリンの演奏会をやりますよという案内をいただいたので久しぶりに参加した。   
紫陽花が庭いっぱいに咲いて、この先まさかあれほどの酷暑になるとは想像できなかったころである。   
バイオリンを弾く方は若く美しい地元出身のプロであったが、ピアニストの男性は定年退職後、趣味からさらに研鑽した偉丈夫で、力強い音色を響かせて私たちを楽しませてくれた。         
大体同じような世代の仲間と四半世紀ぶりに会ってみると、会社や肩書きはとっくに遠くに置いて、シニアならではの魅力をたたえている。       
当時もお金や出世には関心の少ない仲間だったから、きっと背筋をピンと伸ばして清々しく時を重ねたに違いない。その年輪が表情や物腰に溢れ、実に貴重で懐かしく、楽しいひとときを過ごすことができた。       
       
「ハイクの会」に入って間がない頃の日記に、「而今の山水は、古仏の道現成なり」という道元禅師の「山水経」を肴にマス酒を飲んだと書いてあった。     
あいにくその相手の方は参加されなかったが、そのとき、私は至福のときを過ごしたことを思い出したのである。 
メンバー一人ひとりの往時を起点として、現在まで予測した座標と、久しぶりに会った彼ら彼女たちの実際の立ち位置との誤差が少なく感じられるのは何故だろう。
元気な人だけが参加できるいうことももちろんあるが、ブレない人生観のようなものが働いているような気がする。
これから年を重ねていく上で、目に見えないものの影響力がより貴重になっていくので、こうした機会を大切にしていきたい。
少し視点がずれるかもしれないが、会社経営において、支柱となる『経営理念』が大変重要であることを、ここまで書いてきて、改めて感じたことも付け加えておきたい。
 


2017年08月30日

東京みやげ ~空也もなかと重盛の人形焼~

お前のブログは難しい・・・・
と私のブログの数少ない読者から言われたので、今回は少し柔らかい話をします。

サラリーマン生活最後の4年間は東京だった。
大学の4年間を世田谷(上野毛)で下宿し、退職までの4年間を品川(青物横丁)で過ごしたので、キセルしたような8年間は、数字以上に長く住んでいたように感じる。
単身赴任の東京から帰省するときにはみやげとして、度々「空也もなか」と「重盛の人形焼」を買った。
 
「空也もなか」
東京のおみやげで何が喜ばれるだろうと、当地の友人に尋ねると
「空也の最中が一番でしょう」という答えが返ってきた。
1週間以上前に電話で予約し、銀座6丁目並木通りの小さな店まで取りに行かないと手に入らない。
暖簾をくぐって、「3箱注文した伊神です。」というと、カウンター奥にいくつも積まれた中からレジ袋入りの「空也もなか」を、ハイと渡された。
経営効率のよさに感心しつつ、ようやく手に入れた満足感と、どんな味がするのかワクワクしたことを覚えている。
夏目漱石も愛したという小豆のつぶし餡入り小判型の最中が10個入り1000円。
家の近くで家庭菜園をしているSさんから、散歩の通りすがりに土のついた野菜をよくいただくので、お礼に1箱差し上げると、えらく感激してくれた。
別のところに、東京みやげとして渡したら「もっと大きい最中がいいなあ」と言われたのでここには2度と持っていかない。
上品な甘みと入手が困難なことを知っている人は一様に喜んでくれるので、在京の会社の人たちにも時々配ったことがあった。
上京する日が確定していれば予め電話注文できるし、銀座のG-SIXにも寄ってみたいので、久しぶりに頼んでみようかと思っている。
 
「重盛の人形焼」
京急「青物横丁駅」から都営浅草線の人形町駅で降り、水天宮方面に向かい、新大橋通りを東に行ったところに通勤していたので、水天宮の交差点に面した「重盛の人形焼」に立ち寄って、餡入りや餡なしの人形焼を度々買った。
人形焼は東京のキヨスクなどのみやげもの店でも売っているが
本格的な味となると、重盛永信堂以外には浅草や上野界隈の老舗、錦糸町の山田家などがおいしい。
 
この「日本橋トルナーレ」ビルに通っていたとき、ちょうどテレビ番組で東野圭吾の「新参者」が始まった。朝の通勤途中、偶々、甘酒横丁の卵焼きやで人だかりがしたので近寄ってみると主役の「阿部寛」の長身が見えた。
番組の中では、この人形焼の他にたまりせんべいの草加屋、たい焼きの柳屋をはじめ
浜町に近い明治座などいろいろ出てくるので当時は「新参者」の舞台を紹介した地図やポスターが出回ってにぎやかだった。
 
名古屋も大名古屋ビルやJタワーなどおしゃれなビルができて、東京で有名なお店が進出して、大都会と変わらなくなってきているが、老舗の味はぜひ
”そこでしか買えない”
よう貫いてもらったほうがかえってありがたいように思います。

柔らかい餡子(あんこ)の思い出でした。

 
 


2017年06月24日

高いワインはなぜ高いのか ~ 創業40周年を迎えるにあたって ~

ワインは、50代半ばを過ぎて少しづつ楽しみを覚えた程度なので、薀蓄(ウンチク)を語ることなどできないが

ワインに関連する本を読んでいたら

「高いワインはなぜ高いのか」という記事が目に入った。

 

一つ目の理由は、フランス産の高級ワインになると、畑1haあたりの収穫量がテーブルワインの三分の一以下であり、

二つ目の理由は、高級ワインを仕込むぶどうの樹齢50年サイクルを保っている

 ためらしい。ぶどうの木は初めて実がつくのは3~4年目だが、フランスの有名な畑では樹齢を40年から50年でそろえている。

また、樹齢が50年を過ぎると実が付きにくくなるので、引っこ抜いて植えかえる必要があり、樹齢40~50年のサイクルを保つには倍以上の畑が必要になり、メンテナンスも並大抵ではない。

このほかに、ビンテージや評判なども加わるから、高いものでは1本数十万円以上になるというわけである。

 

これはどこか経営の有り様に似ている。

当社も1977年(昭和52年)の創業以来、今年の11月で
40周年を迎えるが、お世話になった取引先や従業員の皆さまに感謝するとともに、
これからの
人材育成・採用、事業領域の見直し、商品のポートフォリオなどを見極めながら、

どうすれば、お客さまの口に合う熟成した商品を提供し続けることができるか、じっくりと考えていきたい。

 

ところで、「銀漢の賦」に登場したW君は、

東京での単身赴任の間に、ワイン通であることがわかり、

ワインの選び方からチーズのいろいろ、東京の美味い店など

いっぱい教えてもらい、さらにまわりの友人も誘いながら、すっかりエンジョイすることができた。

 

”友人と食卓を囲んだとき、そこにワインがあると、仲間がもうひとり増えたようで

饒舌に話が進んだり、料理も楽しみながら、満ち足りた時間がゆったり流れていく・・。”

という魅力をグラス片手に語ってくれました。


2016年07月14日

経営理念3・・・変化し挑戦する

当社の3番目の経営理念は、
アサ倉工業は、進取の精神を持って、変化し挑戦します。
変化の激しい世の中にあって、経験を活かしつつも、自らが積極的に変わる、挑戦することで成長していきす。

としています。
環境に順応しないと生き残りにくいが、順応しすぎると変化に対応できない。
”今までどおり”ではなく まず”変わってみる”という『立ち位置』を持つこと と、こつこつと努力し続けて成長するという『向上心』が重要ですよと訴えている。

長い間愛用したシステム手帳のメモの中に40代半ばごろであろうか、
『すべってもころんでも登れ不二の山 ・・・酒井得元著 安心して悩め 』
『歩みを進むれば近遠(ごんのん)にあらず・・・参同契(さんどうかい) 』


と書いてあった。
現状の殻を破って、何とか困難な目標を達成したいと強く思い、不退転の決意や勇気を持って、始めるのは今をおいて他にないと奮い立つとき、
この二つの言葉は何と心強いことか。当時も大いに悩んでいたころかもしれないが背中を押されて一歩を踏み出したと思います。
いずれにせよ、大きく変わるのは文字通り『大変』だが、こうした想いを込めた経営理念であります。



 


2015年12月21日

東芝の粉飾決算に思うこと

東芝の社長3代にわたる粉飾決算には、証券取引等監視委員会から73.7億円の課徴金が勧告され、株主から損害賠償の提訴もされた。
人間の性(さが)としての弱さ、醜さに、コンプライアンス体制や秩序の力が及ばなかったという残念な話だが、トップであればあるほど、負のコンプライアンスに対するリスクは極めて大きくなるという典型的な事例でもある。
地位、財産、学歴など何の不足もないであろう上場会社のトップが評価を気にして、強権を発動するのは、一般人に比べてより罪が重い。
14年ほど前に会計ビッグバンといって「時価会計」に舵を切ったことで決算数値が大きく影響された時にも経営トップは十分にその変化を理解・消化したはずである・・・。
等身大の誠実さ(インテグリティ)こそが「真実性の原則」に代表される企業会計の神髄なので、経理や監査、内部統制などの担当当事者の心情は察するに余りある。
これに関連して、『ほめられたいことを動機とする欲望は厳に慎まなければならない』という教訓を紹介したい。
ヒルティの「眠られぬ夜のために」では”相手からの称賛をあきらめ、自分がよくなしうる以上のことをするな”と警告している。(下記参照)




 

******** 「眠られぬ夜のために」第二部 (ヒルティ) ********

十二月二十一日
人間はときおり、自分にできること以上に、あまりに多くのことをしようとし、しかもそれに対して多くの感謝をも求めたがる。この後者については、エレミヤ書の中のよい言葉(十七の五)がそれを禁じている。
ひとは自分にできることをしなければならないが、次には、他人の感謝をあきらめることができなくてはならぬ。でなければ、そういう行いも一種の享楽欲であろう。
人間は、相手が称賛を求めていると気づくやいなや、それを与えたくなくなり、かえって、そのような讃美に無関心な他の人に対しては、それを山のように与えたがるものである。
自分がよくなしうる以上のことをしようとせず、また、このような仕事の中に自分の幸福を求め、かつ、見出す人こそ、最も立派に世を渡るものである。

***********************************


2015年12月09日

経営理念4・・・コンプライアンス(ルールを守る)

アサ倉工業は、ルール、社会的規範を遵守し、 誠実・公正な企業活動を遂行します。
「良心に従い、良いことは積極的に進め、悪いことをしません」と注釈してあります。 悪いことをしないというのは、悪そのものを行わないだけでなく、悪くなりそうなことに対しては、その前に自然とブレーキがかかったり、起こりうる状況を作らないように、良いことも同様で良くなりそうなことは積極的に実行するという姿勢(体質)が大事だと思います。
ある会社の社長から、「経営トップに、能力が足りないのはまだ補えるが、倫理観と情熱だけは補えようがない」と聞いたことがあります。粉飾や偽装工作などで企業の存続や社会性を揺るがすニュースが後を絶たないなかで至言だと思います。
少しズルすれば得をするような状況があった時に、従業員が、”そんなことをして社長が喜ぶと思うか”と一蹴するような風土を作り、トップの脇が甘くならないよう気を引き締めてまいります。
 


2015年11月01日

経営理念2・・・利他のこころについて

アサ倉工業は、安全・品質・納期・コスト管理の徹底と、創造力を発揮し、お客さまに信頼と真の満足をお届けします。
<補足>
注釈に記した「利他のこころ」について説明します。
当社も創業して何年かは利益が出ず、お金もない苦しい状況が続きました。
十数年経ったころでしょうか、何とか業績が上向いてきたので、その訳を創業者の父に尋ねたらこう言いました。
”これまで、儲けよう、儲けようと思ったときは儲けることができなかったが、注文してくれたお客さんや仕事を回す同業仲間をどうしたら儲けさせてあげられるかを考えるようになったら、少し利益が出せるようになった・・・。”
経験でたたき上げた人ですが経営の要諦だと思います。
今から八百年ほど前に道元禅師は『利行は一法なり(注)』と断じておられます。

(注)   愚かな人は、人助けを先にすれば、自分は損をすると考えてしまうが、そうではない。利行の道理は一つで、自分と他人を比較するような対立が無く、自分も他人もともに利益を受けることができる。
・・・・・愚人(ぐにん)おもわくは利他を先とせば自らが利省かれぬべしと、しかにはあらざるなり、利行は一法なり、あまねく自他を利するなり。・・・・・                      
 





カレンダー
«   2021年03月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31      

最新の記事

カテゴリ

月別の記事一覧

  • RSS
  • RSSとは



このページのトップへ