2018年10月04日

「ハイクの会」という不思議な仲間たち

30年ほど前に、ハイキング・山登り、坐禅、音楽ライブなどを行う会に入って数年間楽しく過ごしたことがあった。実に不思議なメンバーの集まりで、少なからず影響を受けた。
その「ハイクの会」から個人宅でグランドピアノとバイオリンの演奏会をやりますよという案内をいただいたので久しぶりに参加した。   
紫陽花が庭いっぱいに咲いて、この先まさかあれほどの酷暑になるとは想像できなかったころである。   
バイオリンを弾く方は若く美しい地元出身のプロであったが、ピアニストの男性は定年退職後、趣味からさらに研鑽した偉丈夫で、力強い音色を響かせて私たちを楽しませてくれた。         
大体同じような世代の仲間と四半世紀ぶりに会ってみると、会社や肩書きはとっくに遠くに置いて、シニアならではの魅力をたたえている。       
当時もお金や出世には関心の少ない仲間だったから、きっと背筋をピンと伸ばして清々しく時を重ねたに違いない。その年輪が表情や物腰に溢れ、実に貴重で懐かしく、楽しいひとときを過ごすことができた。       
       
「ハイクの会」に入って間がない頃の日記に、「而今の山水は、古仏の道現成なり」という道元禅師の「山水経」を肴にマス酒を飲んだと書いてあった。     
あいにくその相手の方は参加されなかったが、そのとき、私は至福のときを過ごしたことを思い出したのである。 
メンバー一人ひとりの往時を起点として、現在まで予測した座標と、久しぶりに会った彼ら彼女たちの実際の立ち位置との誤差が少なく感じられるのは何故だろう。
元気な人だけが参加できるいうことももちろんあるが、ブレない人生観のようなものが働いているような気がする。
これから年を重ねていく上で、目に見えないものの影響力がより貴重になっていくので、こうした機会を大切にしていきたい。
少し視点がずれるかもしれないが、会社経営において、支柱となる『経営理念』が大変重要であることを、ここまで書いてきて、改めて感じたことも付け加えておきたい。
 




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