2017年05月02日

[超絶凄ワザ」に当社が加工した緩衝材が使われました

平成29年5月1日の月曜日午後10時からNHK総合テレビで千原ジュニアが司会をしている「超絶凄ワザ!」番組に当社が加工したウレタンフォームが舞台セットに使われた。
この「超絶凄ワザ!」はNHK名古屋放送局が制作しているドキュメンタリー番組で、その舞台装置や美術装飾を担当している会社が偶々当社の近くにあり、ホームページを通じて依頼があった。
 
1辺が1.2メートルの立方体の木枠6面全てに、口径1メートルの穴を開けたクッション材を貼ってほしいという内容。
  
今回の”凄ワザ”は手作りの紙飛行機を飛行させ、10m離れた立方体とさらに5m離れた立方体の穴を通過させる競技である。
  
3組の紙飛行機名人が合計12面の穴をより多く通過するかを競うのだが、床面に平行してトンネルを抜けるような飛行だけでなく、旋回して側面の穴を通過したり、手前の立方体の穴を上昇しつつ通過した後、ググッと下降して遠いほうの立方体の穴を通り抜けるといったXYZ3軸を使った飛行の挑戦があり、見事成功させるシーンは圧巻であった。

AKB48が、「365日の紙飛行機」で
『人生は紙飛行機 願い乗せて飛んでいくよ 
風の中を力の限り ただ進むだけ
その距離を競うより どう飛んだか どこを飛んだのか
それが一番 大切なんだ さあ 心のままに 365
と人生の空を飛ぶ情景を豊かに歌っているが、
リアルな紙飛行機もなかなか魅力的です。
 
さて、3組の紙飛行機名人の大切な紙飛行機がリハーサルや本番で損傷しないよう、
衝撃吸収性、クッション弾性の良い素材を提案し、4分の1円の抜き型で加工したが、使用したのは、ECSウレタンという「ポリエーテル系ウレタンフォーム」
 
密度22kg/㎥、反発弾性42% という数値は1メートル立方の重さが22kg、1メートルの高さから鋼球を落下させると、42センチの高さまで跳ね返るという物性を持ち、衝撃からのクッション材として相応しい。
 
当社は、典型的なBtoBビジネスで長年に亘る顧客が多い中で、スポットながら、こうした話題性のある受注が舞い込み、会場の中心に置かれたECSウレタンを貼った立方体の的がテレビに映し出され、少しワクワクした次第。
  
なお、緩衝材用に、ウレタンフォームやポリエチレン、ゴムスポンジなどがいろいろな場面で使用されているが、用途によって提供する材料は異なってくる。 以下代表例を示す。
 
(1) マットレスや座布団→軟質ウレタンフォーム、低反発ウレタンフォーム:
密度が小さいとへたりが早い。応力が荷重部分で分散されるので、圧縮荷重が緩和される。

(2) 緩衝保護材→発泡スチロール:
  独立した細かな空気の部屋で仕切られる(独立気泡)ため、衝撃に強い。
軽くて瞬間的な衝撃に強く、ヘルメットの内側などにも使用される。
 
(3) 衝撃吸収→ピタフォーム(第一化学):
鋼球を落としてもピタッと止まる。特有の分子構造により衝撃を吸収するので、5ミリ程度の薄さでも大きな効果が出る。
 
などである。
  
もし、こうした用途がありましたら、お気軽にお問い合わせください。
 


2015年11月18日

接着剤と粘着剤の違い

当社が受注するプレス加工では、スポンジなどの材料に、両面粘着テープと離型紙(セパレータ)を貼り、材料と両面粘着テープまではカットし、離型紙はカットしない「ハーフカット」の注文が増えている。「ハーフカット」したシールやパッキンなどの部品を自動車の何某に取り付ける際の作業や数量管理などに便利だからと思われる。
さて、粘着力とは何だろうか。接着力とどう違うのか。
接着材は基本的には液体が時間が経つうちに固体に硬化し、永久に物と物を接合させることが求められているが、粘着剤は、圧力をかけることで、すぐくっついて(タック)、いざというときに、相手に粘着剤を残さないで剥がすことが求められる。
絆創膏を剥がそうとして、皮膚までくっついてきたら用をなさないだろう。 ほどほどというのがミソである。
「君子の交わりは淡きこと水の如し」と言ったのは荘子だが、友をはじめ、夫婦の間も年を重ねるごとに、さっぱりした粘着力の方がよいかもしれない。


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2015年11月01日

なぜ輪ゴムは伸ばしても元に縮むのか

輪ゴムは、天然ゴムや合成ゴムを材料として、薄いチューブ状のゴムを切断して作っている。
天然ゴムは、ゴムの木の皮を削ってラテックスという樹液を採り、酸を加えて固めて作る。
この天然ゴムで作った輪ゴムは、伸ばしても元の形には戻らない。
天然ゴムは高分子鎖の集合体で、高分子鎖どおしがお互いに絡み合っているが伸ばしてこの絡みを解きほぐしてしまうとゴム弾性を失ってしまうためである。
1839年、米国のグッドイヤーが生ゴムに硫黄を添加し加熱することで、弾力性と耐久性を持つゴムに変身することを発見した。
化学的には「硫黄架橋」というが、ゴム技術の中で最大級の発見であった。
輪ゴムが伸ばしても元に縮むのは硫黄を加えたためである。

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2015年10月27日

ゴム材料と電線の歴史

お取引先の大先輩から伺った話。

電線保護にゴムを使った歴史は古く明治30年、今の住友電工がゴム絶縁電線の製造を開始している。
電力ケーブルは、発電所から工場や家庭等に届く間、長期間太陽や風雨にさらされ、海底を通ったり、強い薬物の傍らに配線されたりと過酷な条件下でも中央の導体を守れる絶縁体、保護被膜体でなければならず、ゴム材料の開発は、電力ケーブルの改善の歴史とともにあった。
また、電気絶縁体の性質を求める中で静電気の帯電を誘発し火災の危険が増すことから、逆にカーボンブラックや金属粉などの導電性充填剤を混ぜて電気導電体を持った製品が開発され、電気部品や電磁波シールドなどハイテク製品を支える重要な素材となってきている。


2015年10月27日

なぜゴルフボールは温めたほうがよく飛ぶのか

テニス・野球のボールはゴムの反発弾性を活かしたものだが、ゴルフボールにもこの性質が使われている。
現在使われているツーピースボールのコアの材質は反発弾性の高い「高シスポリブタジエン」という生ゴムが使われている。
ボールはクラブヘッドに衝突した瞬間変形し、クラブヘッドから離れた瞬間、変形からの回復が始まる。
クラブヘッドからもらったエネルギーを飛距離に活かすには、変形からの回復時間が短いほど有利である。
「高シスポリブタジエン」のゴム分子鎖の運動は温度が高いほど活発(変形からの回復が早い)になるため、温度が高いほど飛距離が伸びる。
プロゴルファが冬場にポケットで温めたボールをティーアップするのは理に適っている。




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