2018年04月11日

 「楊震伝(四知)」 と 安倍内閣  

十八史略の現代語訳の文庫本を読んでいたら、どこかの総理に感想をきいて見たいところが出てきた。
 
後漢の時代に「楊震」という「政治家」がいた。
博学で廉潔だったので関西(かんせい-楊震の出身地)の孔子とたたえられた人である。
東菜郡の太守になったときに、その町の長官職に「王蜜」という男がいた。
王蜜は楊震の引き立てによって、長官の職に就くことができたので、感謝の意をもって、ある日の夜中に賄賂を楊震に渡そうとした。
王蜜は、
『どうかお受け取りください。このような夜中のこと、誰も知るものはおりません』
というと、楊震は応えた。有名な四知のセリフである。
『天が知る。地が知る。私が知っている、君だって知っている。誰も知らないことはない』
これを聞いた王蜜は恥じ入って去っていった(蜜愧ジテ出ズ)。
 
もうお分かりだろうが、
・森友学園に財務省理財局から、「埋設ゴミの撤去にトラック何千台も走ったことにしてほしい」と言ったらさすがの森友学園も(近畿財務局も)応じなかった。
・加計学園では、内閣府の幹部が自治体に特区事業(獣医学部新設)を申請前に提案した。
・廃棄したはずのイラク日報や南スーダン日報などが、”無い”と国会で啖呵をきった後から発見される。
・働き方改革法案の提出にあたって、根拠となる調査データが一部デタラメだった。
など、安倍内閣は強引なだけでなく、頭から腐っているのではないかと非難されても仕方がない事例がゾロゾロ出てくる。
バレなければ何をやってもいいと思ってないでしょうね。
 
後漢書が書かれた時代から約2000年経ってなお、我々の眼に触れること自体、実際には正反対のことが横行し、廉潔の政治家は稀有だったということだろうか。
法案を通すために、不都合な文書や情報を遡って改ざんしたり、隠したり、あろうことか国会で平気でウソをつく有様は、悪い”憑き物”がとり付いているようにみえる。
この「楊震」の史実に照らし、報道どおりなら、安倍内閣も”年貢の納めどき”かもしれない。
 
米国、韓国、シリアなどのトップもいろいろと非難されているが、世界から見て、日本だって同類ではないかと思われたら、何とも残念で、恥ずかしい話である。

 




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