2021年04月28日

小さな工夫で安全に改善した押切カッター

小さな工夫で安全に改善した押切カッター アサ倉工業に入ってからまだ日が浅いころに、現場の仕事を覚えるために、プレス作業や検査など、パートさんの作業をいろいろやってみることにした。その中で、ビニールパイプのカット作業が目に入ったので、「これなら私にもできそうだから、やらせて欲しい」と言ったら、管理者から「見た目より危険で、慣れないと指を落とす可能性がある」という怖い答えが返ってきた。「新しい目でもっと良い工夫提案を出して欲しい」と言われた。入社日にいきなり社長になったのでお手並み拝見・・という空気も感じられた。その工具が、上の写真の押切カッターである。写真に向かって左側に座って右側を向いて作業する。確かに刃の付いた重い取っ手が不意にガタンと降りてきたら手指が吹っ飛ぶかもしれない。(写真の白い✕点は当初無かったところ)
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小さな工夫で安全に改善した押切カッター 「工夫提案を出して欲しい・・」と言われた数日後、車通勤でハンドルを握っていた時に、フッとアイデアが浮かんできた。この工具のそもそもの目的は、ビニールパイプを断裁することであり、その機能を発揮する瞬間が上の写真である。
100度くらいの鈍角に立った取っ手が0度近くまで回転する間は、準備運動であって、機能的には不要の動作である。
ここに気が付けば、答えは簡単に出てきた。それに、作業現場の周りには、ウレタンやスポンジが売るほどあるのだ・・・。


 

小さな工夫で安全に改善した押切カッター そこで、改良したのが上の写真である。
(1) 作業開始前の取っ手はちょうどよい(コシのある)硬さのウレタンに載ったところが定位置である。
(2) 写真の奥から手前に供給されるビニールパイプをせん断するときは、ウレタンをつぶすように取っ手を下に押し下げる。
(3) せん断が終わった取っ手はウレタンの弾力によって、(1)の位置に戻り、(2)を繰り返す。

これで、安全を確保し、余分な作業もないから作業時間も短縮された。
ところで、この写真では取っ手の先と台座を「輪ゴム」で固定している。その理由は、パートさんが、
これまでの癖で、取っ手を冒頭の写真のように立ててしまう”というので、そうしないよう「輪ゴム」で固定した。

以上が、この押切カッターの作業改善です。
小さな改善ですので、ブログでわざわざ紹介するほどのことでもありませんが、町工場の現場でアイデアを出していろいろやってみる雰囲気が伝わったでしょうか。
私はこれまでデスクワークばかりでしたので、この事例は入社して初めての作業改善活動としてとても印象深く、怪我防止にもなって、うれしかった思い出であります。

日常的な活動の中で、目新しい工夫提案の事例があれば、改めて紹介していきます。



 

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