2017年08月30日

東京みやげ ~空也もなかと重盛の人形焼~

お前のブログは難しい・・・・
と私のブログの数少ない読者から言われたので、今回は少し柔らかい話をします。

サラリーマン生活最後の4年間は東京だった。
大学の4年間を世田谷(上野毛)で下宿し、退職までの4年間を品川(青物横丁)で過ごしたので、キセルしたような8年間は、数字以上に長く住んでいたように感じる。
単身赴任の東京から帰省するときにはみやげとして、度々「空也もなか」と「重盛の人形焼」を買った。
 
「空也もなか」
東京のおみやげで何が喜ばれるだろうと、当地の友人に尋ねると
「空也の最中が一番でしょう」という答えが返ってきた。
1週間以上前に電話で予約し、銀座6丁目並木通りの小さな店まで取りに行かないと手に入らない。
暖簾をくぐって、「3箱注文した伊神です。」というと、カウンター奥にいくつも積まれた中からレジ袋入りの「空也もなか」を、ハイと渡された。
経営効率のよさに感心しつつ、ようやく手に入れた満足感と、どんな味がするのかワクワクしたことを覚えている。
夏目漱石も愛したという小豆のつぶし餡入り小判型の最中が10個入り1000円。
家の近くで家庭菜園をしているSさんから、散歩の通りすがりに土のついた野菜をよくいただくので、お礼に1箱差し上げると、えらく感激してくれた。
別のところに、東京みやげとして渡したら「もっと大きい最中がいいなあ」と言われたのでここには2度と持っていかない。
上品な甘みと入手が困難なことを知っている人は一様に喜んでくれるので、在京の会社の人たちにも時々配ったことがあった。
上京する日が確定していれば予め電話注文できるし、銀座のG-SIXにも寄ってみたいので、久しぶりに頼んでみようかと思っている。
 
「重盛の人形焼」
京急「青物横丁駅」から都営浅草線の人形町駅で降り、水天宮方面に向かい、新大橋通りを東に行ったところに通勤していたので、水天宮の交差点に面した「重盛の人形焼」に立ち寄って、餡入りや餡なしの人形焼を度々買った。
人形焼は東京のキヨスクなどのみやげもの店でも売っているが
本格的な味となると、重盛永信堂以外には浅草や上野界隈の老舗、錦糸町の山田家などがおいしい。
 
この「日本橋トルナーレ」ビルに通っていたとき、ちょうどテレビ番組で東野圭吾の「新参者」が始まった。朝の通勤途中、偶々、甘酒横丁の卵焼きやで人だかりがしたので近寄ってみると主役の「阿部寛」の長身が見えた。
番組の中では、この人形焼の他にたまりせんべいの草加屋、たい焼きの柳屋をはじめ
浜町に近い明治座などいろいろ出てくるので当時は「新参者」の舞台を紹介した地図やポスターが出回ってにぎやかだった。
 
名古屋も大名古屋ビルやJタワーなどおしゃれなビルができて、東京で有名なお店が進出して、大都会と変わらなくなってきているが、老舗の味はぜひ
”そこでしか買えない”
よう貫いてもらったほうがかえってありがたいように思います。

柔らかい餡子(あんこ)の思い出でした。

 
 




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