2018年04月05日

旨いお蕎麦やさんを探して

旨い蕎麦を食べたいというこだわりが強くなったのはいつごろからだろうか。 
きっかけは本からかもしれない。 
二十歳の頃、東京の下宿でごろごろしながら、夏目漱石の「我輩は猫である」を読んでいたら、主人の苦沙弥(くしゃみ)氏の友人、迷亭(めいてい)先生が蕎麦を食べるシーンがあって、矢も盾もたまらず近くの「やぶ」そばの店に駆け込んだこともあった。       
 
子供たちがまだ小学生だった頃、車で比叡山に家族で出かけ、帰りしな坂本にある「鶴喜」という店を見つけ、寒い時期だったので、温かいかけ蕎麦を食べたがめっぽう旨かった。
その後、偶然にも、司馬遼太郎の「街道を行く(叡山の諸道)」を読んだら「日吉」や「鶴喜」の店が紹介されてあり、おいしい記憶が増幅された。   
木曽福島の「車屋」にも若いときと、最近も出かけたが昔のほうが旨かったような気がする。   
職場が霞ヶ関ビルだったときは昼休みに、西新橋に近い
「虎ノ門大坂屋砂場(とらのもんおおさかやすなば)」にも時々通った。
青物横丁に住んでいたときは、京急立会川にあり、坂本竜馬も食べた?という「吉田家」に、ひとりで、また友人を誘って出かけた。      
東京にはおいしいお蕎麦屋さんがたくさんあり、神楽坂の本通りから裏道に入ると小粋な店があったりというように、藪、更科、砂場・・それぞれ探せばきりがない。 
 
地元に帰ってからも、旨い蕎麦の店を探したが、山本屋の味噌煮こみ、岡崎の釜春本店などうどんにも力が入っているせいか、満足のいく店に出会わなかった。
名駅や栄ビル街にあるテナントの店でも これぞ!とはいかなかったが、鶴舞近くの「春風荘」を見つけ、ここに落ち着いた。蕎麦のコシもつゆの甘辛さも天婦羅、ダシ玉子なども大満足である。
もう少し季節が進むと、昼神温泉の花もも街道が絢爛の美しさを迎える。    
偶々入った蕎麦屋さんで、畳敷きの部屋から眺めた紅白の花ももの美しさと蕎麦のコラボがたまらなかった。    
麺類には目がないという孫も誘ってぜひまた行ってみたいと思っている。    

 




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